補聴器をなくさない方法 紛失保証とおすすめ便利グッズを紹介
補聴器の紛失は、特にマスクの着脱時や、外出先でのちょっとした外し時のトラブルとして非常に多いものです。
そこで、補聴器をなくさない方法としておすすめの方法を紹介します。
補聴器の紛失保証
まず、現実問題として補聴器を紛失してしまった場合の保証について解説します。
当店での取り扱いのあるリサウンド、シグニア、フォナックの3大メーカーにおける「紛失保証制度」の最新情報について、それぞれの特徴と違いを詳しくまとめました。
GNリサウンド(ReSound)
リサウンドの紛失保証(プレミアム保証)は、他社に比べて紛失保証が適用される対象クラスが広く、手厚いのが大きな特徴です。
保証内容: 期間中1回に限り、無償で新品交換(または修理対応)
対象クラスと期間:
ハイエンド(9クラス / 7クラスなど): 購入から2年間
ミドル(5クラス): 購入から1年間
シグニア(Signia)
シグニアの紛失保証は、製品の「テクノロジーレベル(クラス)」によって期間が明確に分かれているのが特徴です。
保証内容: 期間中1回に限り、無償で同一製品を提供
対象クラスと期間:
プレミアム・アドバンス(7クラス / 5クラス ※IX, AX,など): 購入から2年間
スタンダード(3クラスなど ※Active Pro含む): 購入から1年間
フォナック(Phonak)
フォナックは、「紛失・盗難・全損時リニューアルサポート」という名称で展開しています。
以前は「50%〜30%の自己負担(割引購入)」という制度でしたが、2025年1月受注分より「100%(無償)保証」へ大幅に手厚く改定されました。
保証内容: 期間中1台(1回)に限り、100%保証(無償で同一器種・同等クラスを提供)。
対象クラスと期間:
プレミアム(90クラス) / アドバンス(70クラス): 購入から2年間
スタンダード(50クラス) / エッセンシャル(30クラス): 購入から1年間
各社共通の注意点
「警察への届け出」が絶対条件
どのメーカーも、単に「失くした」という自己申告だけでは通りません。
必ず最寄りの警察署や交番へ「遺失届(または盗難届)」を提出し、その「受理番号」等を申請書に記載・添付する必要があります。
あくまで「1回限り(1台につき1回)」
紛失保証を使って新しく交付された「2台目の補聴器」には、もう紛失保証はつきません(残りの期間があってもリセットされます)。
また、元の補聴器の「故障修理保証期間」を引き継ぐ形になります。
おすすめの補聴器紛失防止グッズ
用途や補聴器の形状(耳かけ型・耳あな型)に合わせて以下の方法を組み合わせるのが効果的です。
補聴器ストラップ(ホルダー/クリップ)
物理的に補聴器を固定・保持するグッズとして耳かけ型(BTE/RIC)の紛失防止として最も定番のアイテムです。
仕組み:
補聴器の本体にシリコン製のリングをはめ、そこから伸びるコードをクリップで洋服の襟元などに固定します。
万が一耳から外れても、服に引っかかっているため地面への落下や紛失を防げます。
また、耳あな型(CICやIICを除くITCサイズなど)の場合、メーカーオーダー時に「紛失防止用コード(テグス紐)を取り付けたい」と指定することで、耳かけ型と同じようにストラップを繋ぐことができるようになります。
携帯用補聴器ケース
「外出先で耳が痛くなったから」「静かにしたいから」と、ポケットやティッシュに包んで置いてしまい、そのまま紛失・廃棄してしまうケースが後を絶ちません。
「外したら必ずこのケースに入れる」を徹底するだけで、外出先での紛失リスクは劇的に下がります。
スポーツロック(アンカー / コンチャロック)
耳かけ型(RICタイプ)のレシーバー(耳の穴に入る部分)の先に取り付ける、細いプラスチックのヒゲのようなパーツです。
これを耳のくぼみ(耳甲介)に沿わせて突っ張らせることで、レシーバーが耳の穴から滑り出るのを物理的に防ぎます。
マスクの紐が引っかかった際にも、これがあるだけで踏みとどまってくれる確率が上がります。
スマホアプリ
リサウンド、シグニア、フォナックを含む主要メーカーのBluetooth対応器種であれば、各社の専用スマホアプリに「補聴器を探す(Find my hearing aids)」機能が標準搭載されています。
GPSの位置情報から「最後にスマホと補聴器が繋がっていた場所」を特定できるため、まずはこの機能の初期設定を済ませておくことが最大の防衛策になります。